生命・進化・加速
加速:正のフィードバックと、ブレーキ
正のフィードバック、サージ、社会的加速、加速主義。加速には、負のフィードバックが対になる。
正のフィードバック
出力が、入力を強める循環です。成功が資源を呼び、さらに成功を生む。立ち上がりは、指数関数的になります。
| 系 | 正のフィードバックの例 |
|---|---|
| 経済 | ネットワーク効果。利用者が増えると、価値が増え、さらに利用者が増える |
| 生態 | 個体数が増えると、繁殖が増える |
| 組織 | 成果が人を呼び、人が成果を生む(提案書の臨界核形成のモデル) |
必ず負のフィードバックが要る
ノーバート・ウィーナーのサイバネティクス(1948)は、制御には負のフィードバックが不可欠だと示しました。正のフィードバックだけの系は、暴走して、資源の限界で、崩れます。
| 正(加速) | 負(ブレーキ) |
|---|---|
| ページを速く増やす | リンク切れ・未確認の罰(ページ増殖アルゴリズム) |
| 確信が強まる | 反証条件(思想アーカイブ:公理集) |
| 権限を集中して、速く決める | 期限つきの失効(共和政と有事の独裁) |
ドネラ・メドウズ『システム思考の技術』(2008)の「レバレッジ・ポイント」の議論も、フィードバックの構造が、系の振る舞いを決める、という見方です。
社会の加速
- ハルトムート・ローザ『加速する社会』(2005):技術の加速、社会変動の加速、生活のペースの加速の三つが互いを強め、人は、時間の欠乏に陥る(追いつかない知性:制度の速度と認知の速度)。
- 加速主義:資本主義の加速を、変革の手段とみる政治思想(ニック・ランド、2013年のスルニチェクとウィリアムズ『加速派政治宣言』など)。賛否が分かれ、極端な政治運動に結びつく潮流もあります。
この Wiki が言う「加速」は、政治思想としての加速主義とは別物です。ページの増殖と、組織の立ち上がりの速度を指します。
サージ(急上昇)の扱い
「正のフィードバックの急上昇が、いま起きている」という実感は、立ち上がりの局面に特有です。同時に、これは最も判断を誤りやすい局面でもあります。速度が出ているときほど、検証の層と、休息を、予定に組み込みます(観念奔逸:加速する思考の光と影)。
関連項目
Wikipedia ミラーで読む(wikipedia-is-dead.com)
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