P2Pの系譜と医療への応用
最初からハッキングされる前提で設計する
秘密に頼らず、侵入を前提に、被害を封じ込め、素早く回復する。オープンソースとP2Pが、ロバストになる理由。
転換
| 従来 | 転換後 |
|---|---|
| 侵入を防ぐ(城壁) | 侵入されても、被害を限定し、素早く回復する |
| 手の内を隠す | 手の内を公開し、多数の目で、欠陥を見つける(オープンソース化という生存戦略:手の内を見せるという帝王学) |
| 中心を堅くする | 中心をなくし、分散する |
理論の系譜
| 概念 | 内容 |
|---|---|
| ケルクホフスの原理(1883) | 方式が敵に知られても、安全であるべき。秘密は、鍵だけに置く |
| 多層防御 | 一つの壁が破られても、次の壁で止める |
| ゼロトラスト | 内部も信用しない。常に検証する(2010年頃、ジョン・キンダーバーグらが提唱) |
| 侵入前提(Assume Breach) | すでに侵入されていると想定して、検知と封じ込めを設計する |
| カオスエンジニアリング | 本番環境で、わざと障害を起こし、耐性を検証する(ネットフリックスの Chaos Monkey、2011年頃) |
| 反脆弱性(タレブ、2012) | 衝撃で、壊れるのではなく、むしろ強くなる性質 |
この団体の設計
- 権限の分割:重要な資源は2-of-3。一人の鍵の漏洩では動かない(相互管理者権限と2-of-3)。
- 全記録:全ての変更を、追記型の履歴に残す。改ざんは、検出される(IPFSと、内容アドレスの意味)。
- 複製:複数の法域・事業者に、複製を置く(知識のナカモト係数:計算と検討)。
- フォークによる回復:乗っ取られたら、直前の健全な版から、フォークして続ける(フォークする権利:離脱の自由)。
- 公開による修復速度:欠陥を、多数の目が、早く見つける。
- AIの権限の限定:AIには、書き込みの権限を限定し、停止権を人が持つ(停止権:HALの切断)。
誠実な但し書き
- 公開は、攻撃面を増やす。「公開すれば安全」ではなく、公開しても、壊れ方がやさしい設計に意味がある。
- 鍵・個人情報は、公開しない。ケルクホフスの原理も、秘密を鍵に集中させる原理です。
- AIにより、攻撃の自動化・低コスト化が進んでいるという指摘は、各社の脅威報告に見られます。ただし、「誰でも国家や大企業に簡単に侵入できる」とまでは言えません。具体的な報告を確認して引用します(出典と未確認事項)。
- 人が最大の脆弱点。社会工学(だます攻撃)は、設計では防ぎきれない。教育と手順が要る。
関連項目
Wikipedia ミラーで読む(wikipedia-is-dead.com)
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