原典から読む
原典から読む:熟議民主主義
多数決の前に済ませるべきこと。論点の整理・反対意見の明示・撤回の条件を、構造化された議論の型として設計に落とす。
数える前に、聞く
多数決は、意見を数える手続きです。その前に、意見が出そろい、互いに聞かれたかを確かめる手続きがなければ、数は声の大きさの反映になります。熟議は、その「数える前」を扱う考え方です。
議場の型に落とす
議場(Agora)の発言には種類があり、それぞれが熟議の一段に当たります。
| 熟議の段 | 求められること | 議場での扱い |
|---|---|---|
| 論点の整理 | 何が争点かを共有する | 「論題」で問いを一つに絞り、「論点整理」で合意点と相違点をまとめる |
| 相手の言い直し | 反対の前に、相手の主張を言い直す | 「反論」では、相手の主張の要約を書かないと投稿できない |
| 根拠と質問 | 主張に根拠を添え、分からない点は責めずに聞く | 「根拠」「質問」の型と、「根拠を知りたい」の反応 |
| 合意 | どこに同意するかを理由つきで示す | 「合意」の型で、同意の理由を記録する |
注意
撤回の型は、いまはありません。取り下げは「合意」や「論点整理」の発言で示します。型は議論を縛るためでなく、心理的安全性を保つためにあります。型に沿わない発言を禁じるのではなく、沿うと伝わりやすいことを示す設計です。
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