物語と思想
ハイヴマインドと、P2P:集団の二つの型
バグの集合知と、対等な個の網。どちらも、分散して見える。違いは、どこにあるか。
二つの型
| ハイヴマインド(蜂の巣型) | P2P(対等な個の網) | |
|---|---|---|
| 個体 | 役割に固定され、代替可能 | 固有の専門性を持つ(代替しにくい) |
| 意思 | 全体で一つ(あるいは、中枢が指揮) | 複数。合意とフォークで進む |
| 中枢 | 女王・頭脳体など、重要な個体がある場合も | 置かない(核は小さく、権限は分割) |
| 失う個体 | 消耗品として扱う | 一人一人に、意味がある |
| 多様性 | 低い | 高い |
作中のバグ
作中のバグは、働き蜂や戦士など、役割が分かれた集合体で、頭脳体が指揮するとされます。分散しているように見えて、中枢に依存する。頭脳体を倒せば、統制が乱れます。
P2Pは、どこが違うか
- P2Pは、中枢を持たないので、一点を倒しても、全体が止まらない(P2Pとは何か? こんにゃくのことです。)。
- P2Pは、個を消耗品にしない。報酬と評判で、個の貢献が報われる(報酬論:伝説・権利・文化財)。
- P2Pは、意見の不一致を許す。フォークは、その表れです(フォークする権利:離脱の自由)。
自然の例
蟻や蜂の群れは、中央の司令なしに、局所の相互作用から、全体の秩序を作る(群知能)。ただし、女王の存在や、血縁による利害の一致など、人間の組織とは、前提が違います。比喩の限界を、意識して使います。
「分散している」ことと、「対等である」ことは別。中枢に依存する分散は、中枢が狙われて、全体が崩れる。P2Pの強さは、対等で、代替可能でない個の網にあります(P2Pの限界:悪意の隙間はあるか)。
関連項目
Wikipedia ミラーで読む(wikipedia-is-dead.com)
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